N1インタビューとは?初心者でもすぐできる!顧客理解の最強手法【完全ガイド】

「N1インタビューって何?どうやってやるの?本当に効果あるの?」

そんな疑問をお持ちの方へ。この記事を読めば、初心者の方でもN1インタビューの準備から実施、活用までをしっかり理解できるようになります。

業界を問わず、商品開発・マーケティング・営業・接客・UXリサーチなど、さまざまな場面で使える“顧客理解の基本”を、やさしく丁寧に解説していきます。


目次

1. N1インタビューとは?

N1インタビューは、「たった1人の顧客」を対象に、その人の経験や気持ちをじっくり聞き出すインタビュー手法です。難しく聞こえるかもしれませんが、要するに“実際に使った人に直接インタビューして、その人の本音を深く掘り下げていく”ということです。

たとえば、「最近ネットでスニーカーを買った」という人に、「どうやって商品を選んだのか」「買うときに不安はなかったのか」などを聞いていくことで、その人が感じたことや行動の理由が見えてきます。

このようにして得られた“本物のユーザーの声”は、マーケティングの戦略や商品改善のヒントとして非常に価値があります。


2. どんな場面で使えるの?

N1インタビューは、以下のようなシーンで特に効果を発揮します:

  • 新しいサービスや商品を考えるとき、そのアイデアが本当にユーザーに必要とされているかを確かめたいとき。
  • 既存の商品やサービスの不満点や改善点を探したいとき。
  • 自社のお客様がどういう価値を感じているのかを深く理解したいとき。

つまり、「お客様のことをもっと深く知りたい」と感じたら、N1インタビューの出番です。


3. インタビューの準備ってどうすればいいの?

最初に戸惑うことが多いのが、準備の部分です。でも、心配いりません。以下の3つを押さえれば十分にスタートできます。

まずは「何のために聞くのか」を明確にします。たとえば、「どうしてこの商品を選んだのかを知りたい」「購入後の不満を把握したい」といった目的です。

次に、「誰に話を聞くか」を決めましょう。ポイントは、“実際にその商品やサービスを使ったことがある人”を選ぶことです。できれば最近利用した人のほうが、記憶が新鮮で具体的な話が聞けます。

そして、聞く内容(=アジェンダ)をざっくりと考えておきます。完璧な質問リストでなくても大丈夫です。「使い始めたきっかけ」「実際に使ってみて感じたこと」など、自然な流れで話ができるようにしておくとスムーズです。


4. 実際にインタビューするときの流れ

インタビューは、会話です。相手が話しやすい雰囲気を作ることが、なによりも大切です。

まず、軽い雑談から始めましょう。「今日は暑いですね」「このあとお仕事ですか?」といった他愛もない話題でOKです。こうすることで相手の緊張がほぐれ、自然な受け答えができるようになります。

本題に入るときは、「今日は、〇〇についてお話を伺わせてください」と簡単に目的を伝えます。そのうえで、「いつ頃それを知ったのか」「購入までに迷ったポイントは?」「実際に使ってどうだったか」などを、ゆっくり丁寧に聞いていきましょう。

途中で話が盛り上がったら、そのまま深掘りしても構いません。あくまで、相手の自然な流れを大切にして進めていきます。


5. 質問の仕方で気をつけること

質問には「自由に答えられる質問(オープンクエスチョン)」と、「YesかNoで答える質問(クローズドクエスチョン)」の2種類があります。

最初はオープンな質問から始めるのがおすすめです。「どんなふうに探しましたか?」「そのときどんな気持ちでしたか?」と聞くことで、相手の本音が引き出しやすくなります。

逆に、「それって便利ですよね?」のような聞き方は避けましょう。これは“誘導”になってしまい、相手が本音を言いにくくなります。

また、質問の順番にも気を配りましょう。まずは相手の背景を聞いて、徐々に商品やサービスについて深掘りしていく流れが自然です。


6. インタビュー中に気をつけたいこと

インタビュー中は、以下の点を特に意識しましょう:

  • 相手の話を途中で遮らないようにします。
  • 自分の考えや意見を差し挟まないようにします。
  • 相手が考え込んでも、すぐに話を続けようとせず、静かに待ちましょう(沈黙の活用は、深掘りインタビューの基本です)。
  • 忘れずに録音またはメモを取りましょう。録音する場合は、事前に「録音の目的」と「使用範囲」を相手に説明して許可を取るようにしましょう。

7. インタビューのあとの整理と活用

インタビューが終わったら、録音やメモをもとに話の内容を整理します。

特に、「相手が何を大事にしていたか」「何に困っていたか」「どう感じたか」といったポイントに注目して、キーワードやフレーズを抜き出しておきましょう。

この情報をもとに、次の商品企画やサービス改善のアイデアにつなげたり、ペルソナ(代表的なユーザー像)を作成したりすることができます。


まとめ:たった1人の声が、ビジネスのヒントになる

N1インタビューは、たった1人の顧客に深く向き合うことで、他の調査手法では得られにくい“本音のインサイト”を引き出すことができます。

難しく考える必要はありません。目的を持って、誠実に話を聞くこと。それだけで、あなたもN1インタビューを始める準備が整います。


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