この記事でできること
- WordPressにComplianz(無料版)を導入
- GA4のみの最小クッキー対策を実装
- Wizardとバナー設定を迷わず完了
- 同意前/後の動作を5分で確認
なぜ今、WordPressでもクッキー対策が必要なのか
結論から言うと、GA4だけのサイトでも最低限のクッキー対策は用意しておく方が安全で、運用がラクです。
理由は3つあります。
- ユーザーの信頼性
- いきなり計測されるより、選択肢がある方が安心感につながります。
- 説明責任の整理
- クライアント案件では「何のツールで何をしているか」を説明できる状態が重要です。
- 将来の拡張が楽
- 今はGA4のみでも、広告や埋め込みが増えたときに“基盤があるかどうか”で工数が変わります。
初心者が迷わないクッキープラグインの選び方
初心者が最小構成で失敗しない条件はこれだけです。
- バナーが出せる
- 同意のON/OFFができる
- Cookieポリシーへの導線が作れる
Complianzは、Wizardに答えるだけで上記が揃うため、初心者向けの実務解として非常に扱いやすいです。
なぜComplianzが初心者に向いているのか
- Wizard形式で“答えるだけ”
- GA4のみの最小構成が作りやすい
- 「広告あり」案件が来てもMarketingをONにするだけで拡張しやすい
準備するもの
下記のことを確認してください。
- GA4の導入方式
- 推奨:GTMで管理
- 直貼りでも可
- WordPressのプライバシーポリシーページ
- 既存があればOK
- なければ 設定 > プライバシー から作成
- サイト内の埋め込みの有無
- Google Maps
- reCAPTCHA
- Instagram等SNS埋め込み
※ “リンク設置だけ”なら埋め込み扱いにしない
【手順】Complianzの導入方法(インストール〜Wizard開始)
- 管理画面 → プラグイン > 新規追加
- 「Complianz」を検索
- インストール → 有効化
- 左メニューの Complianz → Wizard を開く
重要:Wizardは途中で止めず最後まで完了してください。
中途半端だと、バナーが出ない原因になります。
【手順】Wizard設定(GA4のみ)
これは「GA4のみ」の設定手順です。
1) Visitors(デフォルト法の選択)
画面に
「Which privacy law do you want to use as the default for worldwide visitors?」
のような質問が出たら、
- European Union (GDPR) を選択
日本法は選択できないため、安全側のデフォルトとしてGDPRが最もテンプレ化しやすい。
続いて、
- ログイン必須の会員エリアがなければ
→ No
2) Documents(ページの生成/紐づけ)
- Cookie Policy
→ Generated with Complianz - Privacy Statement
→ Existing page
→ WordPressのプライバシーポリシーを指定 - Imprint / Disclaimer
→ None
3) Website information(運営者情報)
- Owner:会社名/屋号
- Address:事業所住所
- Country:Japan
- Email:問い合わせ用
電話番号は任意でOKです。
4) Security & Consent(最小構成)
- Records of Consent:No
- Data Request Forms:No
- Respect DNT/GPC:No
5) Website Scan
- Scan 実行
- 完了表示が出たら Continue
6) Statistics(GA4の設定:最重要)
この質問でClarityなどになっていたら選び直します。
- GTMでGA4を使う場合
→ Yes, and Google Tag Manager fires this script - GTMを使わない場合
→ Yes, with Google Analytics
下の3チェック(条項/他サービス利用/IPブロック)は
- 確実に設定している場合のみON
- 迷うなら未チェックでOK
7) Statistics configuration
- Enable Google Consent Mode v2:No
- Force script in header:No
8) Services(解析以外の外部サービス)
ここは使っているものだけ。
- Consent per Service:No
- Third-party services:
- Google Maps埋め込みがある → Yes + Maps選択
- reCAPTCHAを使っている → Yes + reCAPTCHA選択
- どちらもない → No
SNSは
- 埋め込みがあるときだけ Yes
- リンク/アイコン設置だけなら No
9) Plugins
基本は触らず Continue でOK。
10) Cookiedatabase.org
- 言語:ja
- Sync
ここで
- Microsoft Clarity
- Unknown Service
が出ることがあります。
GA4のみ方針なら
Clarityは後で必ず除外してください。
11) Create missing pages
もし
「Cookie Policy (EU) が未作成」
の表示が出たら
- タイトルを
→ Cookieポリシー - Create missing pages
12) Link to menu
- フッターメニューに追加が推奨
フッターがなければ後で手動追加でもOK
13) Finish
- Show Consent Banner:Yes
- Enable cookie and script blocker:Yes
- Save → Finish
【手順】バナー設定(最低限の日本語化と表示事故防止)
Wizard後に
Complianz → Cookie Banner を開きます。
1) General
- Categories:
Accept – Deny – View Preferences - Manage consent display options:
Show everywhere
(スマホで出ないトラブルを防ぐ)
2) Appearance(見た目)
- 基本デフォルトでOK
- 可能なら
Legal document links on banner:ON
3) Texts(最低限これだけ日本語化)
以下だけ変えれば実用ラインです。
- Manage consent tab:同意設定
- Header:Cookieの利用について
- Accept:すべて同意する
- Deny:必要なCookieのみ
- View preferences:設定を確認
- Save preferences:設定を保存
4) Cookie message(本文:短く)
コピペ用:
当サイトでは、サービス向上と利用状況の把握のためにCookie等を使用します。
必須以外のCookieは同意いただいた場合にのみ利用します。
詳細はCookieポリシーをご確認ください。
5) Categories(GA4のみの最小表示)
- Statistics:ON
- Marketing:OFF
- Functional:使っていなければOFF
6) Colors / Custom CSS
基本的に触らなくてOKです。
仕上げの確認テスト(5分)
- シークレットでサイトを開く
- スマホでもバナーが表示される
- 同意前:GA4が発火していない
- 同意後:GA4が発火する
- 設定変更/撤回ができる
よくあるつまずき
バナーが出ない
- Wizardが未完了のことが多い
→ いったんWizardを最後まで完走
Clarityが検出された
- GTMや過去設定の残骸の可能性
→ GTM/Integrationsから削除
→ 再スキャン
SNSをYesにしたが埋め込みはない
- リンク設置だけなら No が正解
→ Servicesでチェックを外す
次の案件でもすぐ使える“最小テンプレ”
GA4のみ案件はこれを固定
- Default law:GDPR
- Cookie Policy:Complianz生成
- Privacy:既存ページ指定
- Categories:Essential + Statistics
- Marketing:OFF
- Display:Show everywhere
- Texts:最低限日本語化
広告案件の場合は派生で
- Marketing:ON
だけ追加する設計にすると運用が崩れません。
まとめ
- WordPress初心者でも、ComplianzならGA4のみのクッキー対策を簡単に設定
- 重要なのは
Wizard完走 → Statisticsの正しい選択 → スマホ表示の担保 → 最低限の日本語化 - 見た目の細かい調整は後回しで問題ありません

