多くの中小企業には、無償で始められるWordPressが合理的な選択です。しかし、調達要件や監査要件が絡む組織では、Movable Typeのような商用CMSが選ばれる合理的な理由もあります。この記事では、Movable TypeとWordPressの違いを、費用・セキュリティ・カスタマイズ性・サポート体制・表示速度という5つの観点から整理し、自社がどちらを選ぶべきかを判断できる基準を提示します。「Movable Typeで作りませんか」と制作会社から提案されて戸惑っている担当者の方は、ぜひ最後までご覧ください。
Movable TypeとWordPressとは?CMSの基礎から解説
そもそもCMSとは何か
CMS(Contents Management System=コンテンツ管理システム)とは、専門知識がなくてもWebサイトの文章や画像を更新できる仕組みのことです。CMSが登場する前は、ページを1つ更新するたびにHTMLの知識を持つ担当者や制作会社に依頼する必要がありました。たとえるなら、お店の看板や商品ポップを、専門業者を呼ばずに自分たちで書き換えられるようにする道具だと考えるとイメージしやすいでしょう。CMSを導入すると、管理画面からブログ感覚で更新できるようになります。Movable TypeもWordPressも、この「更新のしやすさ」を実現する点では共通しています。
Movable Typeとは
Movable Typeとは、シックス・アパート株式会社が開発・提供する商用CMSです。2001年10月8日に米国で最初のバージョンが公開され、2003年12月には日本法人が設立されました。その後2011年にインフォコムが事業を承継し、2016年6月にEBO(従業員による買収)で独立した経緯を持ちます。20年以上にわたって同じブランドで開発が続けられている老舗のCMSといえます。現行バージョンはMovable Type 9系で、2025年10月22日に提供が開始されました。上位版のMovable Type Premium 9は2026年1月14日にリリースされています。実装言語はPerl、テンプレート言語はMTMLという独自の言語が使われています。Movable Typeはオープンソース(ソースコードが公開されており誰でも無料で利用・改変できるソフトウェアの仕組み)ではなく、ライセンス(ソフトウェアを使う権利を開発元との契約に基づいて取得すること)を購入する商用製品です。個人が非営利目的で使う場合のみ無償ですが、法人利用は有償となります。基本思想は、あらかじめHTMLファイルを作って公開しておく「静的生成」です。近年はData API(REST/JSON形式でデータをやり取りする仕組み)による動的な使い方も可能になっており、管理画面とフロント側の表示を切り離すヘッドレスCMS的な構成を組むこともできますが、静的生成が土台にある点は他の主要CMSと一線を画す特徴です。
WordPressとは
WordPressとは、オープンソースで無償配布されているCMSです。世界中の開発者が改良を続けており、テーマ(デザインのひな形)やプラグイン(機能拡張のパーツ)の選択肢が豊富にあることが特徴です。アクセスのたびにデータベースから情報を取得してHTMLを組み立てる「動的生成」という仕組みを採用しており、Movable Typeの静的生成とは根本的に異なります。豊富なプラグインエコシステムにより、問い合わせフォームやSEO対策、多言語対応など、追加の開発コストを抑えて機能を拡張しやすい点も特徴です。
Movable TypeとWordPressの違いを5つの観点で比較【比較表つき】
Movable TypeとWordPressの違いを、費用・セキュリティ・カスタマイズ性・サポート体制・表示速度という5つの観点で整理すると、以下のようになります。
| 観点 | Movable Type | WordPress |
|---|---|---|
| 費用・ライセンス | 商用(法人利用は有償、買い切り+年間メンテナンス) | オープンソース(ソフトウェア自体は無償) |
| セキュリティ・脆弱性対応 | 開発元による有償サポートで修正パッチが提供される | コミュニティ・開発者による修正が中心 |
| カスタマイズ性・拡張性 | 開発元提供の範囲が中心 | テーマ・プラグインの選択肢が豊富 |
| サポート体制 | 開発元(シックス・アパート)による有償サポートが明確 | コミュニティサポートが中心(有償サポートは別途契約) |
| 表示速度・サーバー負荷 | 静的生成が基本のためアクセス集中時の負荷が小さいとされる | 動的生成のためアクセスごとにサーバー・データベース処理が発生する |
費用・ライセンス体系の違い
Movable Typeは商用ライセンス制のCMSで、ソフトウェア版はライセンス本体の購入費用に加えて年間メンテナンス費用が発生します(詳しい料金は次章で解説します)。一方WordPressはソフトウェア自体が無償のオープンソースであるため、初期のライセンス費用はかかりません。ただし、どちらの場合もテーマ・プラグインの購入費用、サーバー費用、制作会社への依頼費用は別途発生する点は共通しています。
セキュリティと脆弱性対応の違い
Movable Typeは開発元が一元的に脆弱性対応を行い、年間メンテナンス契約を結んでいるユーザーに修正パッチを提供する体制です(詳しくは後述の脆弱性事例で解説します)。WordPressはオープンソースであるため、コア開発チームやコミュニティによる修正が中心となります。オープンソースは世界中の開発者の目に触れる分、問題の発見・修正が早いという指摘がある一方、利用者数が多いぶん攻撃の対象になりやすいという指摘もあります。どちらの仕組みが安全かは一概には言えず、更新作業を誰がどれだけの頻度で行うかという運用体制のほうが実務上は重要です。
カスタマイズ性・拡張性の違い
WordPressはオープンソースであるがゆえに、世界中の開発者によるテーマやプラグインの選択肢が豊富にあります。問い合わせフォームやSEO対策、多言語対応など、目的に応じたプラグインを組み合わせてカスタマイズしやすい点が特徴です。Movable Typeは開発元が一元的に管理する分、拡張の選択肢はWordPressほど多くありません。その代わり、開発元による動作保証の範囲が明確という側面もあります。
サポート体制の違い
Movable Typeは開発元であるシックス・アパートによる有償サポート体制が明確です。問い合わせ窓口や保守契約の仕組みが整っており、法人利用を前提とした設計になっています。WordPressはコミュニティサポート(フォーラムや情報共有サイト)が中心で、開発元による直接サポートという概念はありません。手厚いサポートを必要とする場合は、別途、制作会社や運用代行会社との保守契約を結ぶ必要があります。
表示速度・サーバー負荷の違い
Movable Typeはあらかじめ組み立てたHTMLファイルを配信する静的生成が基本のため、アクセスが集中した際もサーバーへの負荷が小さくなりやすいとされています。表示速度はユーザー体験だけでなくSEO評価にも影響するとされる要素であり、静的生成はこの点で有利に働く場面があります。一方WordPressはアクセスのたびにデータベースへ問い合わせてページを組み立てる動的生成のため、アクセス数やプラグインの数によってはサーバー負荷や表示速度に影響が出ることがあります。ただし、キャッシュ機能の活用やサーバー環境の選定によって、動的生成でも表示速度を改善する対策は可能です。
Movable Typeの料金は?「買い切り+年間保守」の二階建て構造
Movable Typeの費用を検討する際に最も見落とされやすいのが、費用が「買い切りのライセンス本体」と「毎年発生する年間メンテナンス」の二階建てになっている点です。たとえるなら、マンションを購入するときの「物件価格」と、その後毎年かかる「管理費」の関係に近いと考えるとわかりやすいでしょう。初期費用だけを見て安いと判断すると、翌年以降の負担を見落とすことになります。2026年4月1日の価格改定により、ソフトウェア版の基本ライセンスは99,000円から132,000円に、年間メンテナンスは33,000円から44,000円に、それぞれ値上げされました(出典:シックス・アパート株式会社 価格表、2026年4月1日改定)。新規ライセンスには1年分のメンテナンスが付属しますが、2年目以降は年間メンテナンス費用が別途加算されます。
ソフトウェア版のライセンス費用
現行の税込価格は以下のとおりです(出典:シックス・アパート株式会社 公式価格表、2026年4月1日改定)。
| プラン | ライセンス本体 | 年間メンテナンス |
|---|---|---|
| ソフトウェア版(基本) | 132,000円 | 44,000円 |
| Premium | 825,000円 | 275,000円 |
| Advanced | 1,650,000円 | 330,000円 |
| Premium(Advanced Edition) | 1,980,000円 | 550,000円 |
| アカデミック(学校教育法第1条の学校・教育委員会限定) | 105,600円 | 35,200円 |
クラウド版・MovableType.netの月額プラン
サーバー管理を自社で行いたくない場合は、クラウド版やMovableType.netという月額課金型のサービスも用意されています。クラウド版はS1プラン(10GB込み)で月額4,400円からです。MovableType.netはエントリー月額3,850円、ビジネス月額7,700円、エンタープライズ月額16,500円という3段階の料金体系になっています(出典:シックス・アパート株式会社 公式サイト、2026年8月時点)。
5年間の累計コストで比較する
ライセンス費用のみ(制作費・サーバー費は含まない)を累計で比較すると、次のようになります。
| 初年度 | 3年目まで累計 | 5年目まで累計 | |
|---|---|---|---|
| Movable Type(基本版) | 132,000円 | 220,000円 | 308,000円 |
| Movable Type(Premium) | 825,000円 | 1,375,000円 | 1,925,000円 |
| WordPress | 0円 | 0円 | 0円 |
※ライセンス費用のみの比較であり、制作費・サーバー費用は含みません。テーマ・プラグインの購入費用やカスタマイズ費用は別途発生します。
この比較からわかるのは、Movable Typeを検討する際は初期費用だけでなく「5年間・10年間でいくらかかるか」という視点が欠かせないということです。導入費用の安さだけでなく、ランニングコストを含めた総額で比較する意識を持ちましょう。
「国内シェア1位」の実態|Movable Type導入企業の傾向
シェア1位はどのカテゴリの話か
Movable Typeの提案時によく使われる「国内シェア1位」という言葉には、注意が必要です。結論から言うと、このシェアは「商用パッケージ型CMS」というカテゴリの中での1位であり、WordPressのようなオープンソースCMSは、そもそもこの集計対象に含まれていません。カテゴリの前提を確認せずに「シェア1位だから安心」と判断するのは早計です。Movable Typeは、商用パッケージ型CMSの国内導入シェア(数量ベース)で78.1%を占め、2015年度から11年連続で1位となっています(出典:富士キメラ総研『ソフトウェアビジネス新市場』2026年版、2025年度実績。第三者機関による調査)。一方、W3Techsの調査(2026年8月時点)では、WordPressが全Webサイトの約41%、CMS市場全体の約59%を占めており、Movable Typeはこの一覧には掲載されていません。集計対象とする市場の切り取り方が異なるため、単純に数字だけを比較することはできない点に注意してください。「その1位はどの範囲での話か」を確認する姿勢が、提案を正しく評価するうえで大切です。
官公庁・大学・上場企業での導入実績
シックス・アパートの自社調査(2026年7月時点、ライセンス登録ベース)によると、日経225企業の61.3%、東証プライム上場企業の42.0%、大規模自治体152団体の44.1%、国立大学85校の83.5%、国内全大学819校の41.6%がMovable Typeを導入しているとされています。これは第三者機関による調査ではなく、シックス・アパート自身による調査である点を踏まえて参照してください。商用CMSが選ばれる主な理由は、官公庁・自治体・大学・上場企業などで、調達要件や監査要件により「開発元・サポート窓口が明確であること」が契約条件になっている場合です。国立大学や上場企業の導入率が高かった背景には、こうした事情があると考えられます。中小企業の自社サイトでは、この種の調達要件が発生するケースは多くありません。
2026年4月に公表された脆弱性とサポート終了時期
2026年4月8日、Movable Typeに重大な脆弱性2件が公表されました。CVE-2026-25776(リモートコード実行、CVSS v3基本値9.8)とCVE-2026-33088(SQLインジェクション、CVSS v3基本値7.3)です(出典:JVN#66473735、IPA)。影響範囲はMovable Type 9.1.0以前・9.0.6以前・8.8.2以前・8.0.9以前で、それぞれ9.1.1・9.0.7・8.8.3・8.0.10のパッチで修正されています。
なお、この脆弱性は管理画面まわりの処理に起因するものであり、「静的生成だから安全」という説明が万能ではないことを示す事例でもあります。生成方式の違いと脆弱性対策は、切り離して考える必要があります。ちなみに、Webサイト全般ではシェアが大きいほど攻撃対象として狙われやすくなるという指摘もありますが、これはCMSの種類を問わず当てはまる一般論であり、Movable TypeとWordPressのどちらが安全かという結論には直結しません。
またMovable Typeは有償ライセンス製品のため、年間メンテナンス契約を継続していないとパッチの提供を受けられません。サポート終了時期(EOL=End of Lifeの略で、開発元によるセキュリティ更新や技術サポートが打ち切られる時期のこと)にも注意が必要です。Movable Type 6は2022年5月16日に、Movable Type 7は2025年11月1日にそれぞれEOLを迎えました。Movable Type 8はEOM(End of Maintenance=メンテナンス提供の終了)が2027年秋、EOLは2029年秋の予定です。
中小企業がCMSを選ぶときの判断基準
ここまでの内容を踏まえ、自社がMovable TypeとWordPressのどちらを選ぶべきかを、5つの判断基準に沿って整理します。
更新頻度と社内の運用体制で選ぶ
ホームページの更新頻度が高い(週に何度もブログやお知らせを更新する)場合は、操作のしやすさやプラグインによる機能拡張のしやすさから、WordPressが向いているケースが多くなります。更新頻度が低く、制作会社に運用を任せる前提であれば、CMSの種類による使い勝手の差は相対的に小さくなります。まずは自社の更新頻度と、誰が更新作業を担うのかを整理することから始めましょう。
予算とランニングコストで選ぶ
初期費用を抑えたい場合、WordPressはソフトウェア自体のライセンス費用がかからないぶん有利です。Movable Typeを検討する場合は、ライセンス本体だけでなく年間メンテナンス費用を含めた5年間・10年間のランニングコストで比較する必要があります(詳しくは前述の累計コスト比較を参照してください)。導入費用の低さだけでなく、その後の運用コストまで含めて予算を組みましょう。
社内にIT担当者がいるかどうかで選ぶ
社内にIT担当者がいない、あるいはホームページ運用に不慣れな担当者しかいない場合は、保守・運用まで含めて制作会社や月額ITサポートサービスに任せる前提で検討することをおすすめします。CMSの種類そのものよりも、更新作業やセキュリティ対応を「誰が」「どのくらいの頻度で」担うかという運用体制のほうが、実務上の負担に直結します。
Movable Typeが向いている企業・向いていない企業
ここまで見てきたとおり、Movable TypeとWordPressのどちらにも正当な選択理由があります。重要なのは「どちらが優れているか」ではなく「自社の状況にどちらが合うか」という視点です。Movable Typeが向いているのは、調達要件や監査要件によって「サポート提供元が明確な製品であること」が求められる官公庁・自治体・大学・上場企業などの組織です。一方、多くの中小企業や個人事業主にはこの条件が当てはまりにくく、初期費用・ランニングコストを抑えられるWordPressのほうが合理的な選択になりやすいというのが実務的な判断基準になります。ただし、社内の運用体制やセキュリティ要件次第では、中小企業であっても商用CMSの手厚いサポート体制が合理的に働く場合もあります。
制作会社から提案を受けたときに必ず確認すべきこと
発注前に、次の点を必ず確認してください。
- ライセンスが自社名義で登録されるか、制作会社名義で登録されるかを確認する(制作会社名義だと、将来の乗り換えや契約解除の際に困る可能性があります)
- 「国内シェア1位」と説明された場合、それがどのカテゴリでの1位かを確認する
- 提案されたCMSについて、年間メンテナンス費用を含めた5年間・10年間の総額を見積もってもらう
- 現在の更新頻度・運用体制に対して、提案されたCMSの操作性が見合っているかを確認する
- 将来的に他の制作会社やCMSへデータ移行する場合の制約や費用を確認する
CMSの提案を受けたら、「なぜこのCMSを勧めるのか」という理由を必ず説明してもらいましょう。理由が「制作会社が使い慣れているから」なのか「自社の要件に合っているから」なのかで、意味合いは大きく変わります。あわせて、次の質問もしておくと安心です。
- 保守・運用は制作会社に依頼する前提か、自社で行う前提か
- 将来的に別の制作会社やCMSへ乗り換える場合、どのような制約があるか
- サーバー費用・ドメイン費用はライセンス費用と別に発生するか
- セキュリティの脆弱性が見つかった際、パッチ適用までのサポート体制はどうなっているか
中小企業のホームページ制作会社の選び方についても参考にしてください。
よくある質問|Movable TypeとWordPressのCMS選定Q&A
Movable TypeとWordPress、どちらが自分で更新しやすいですか?
更新のしやすさという操作性の観点では、世界中の開発者によるプラグインやテーマが豊富なWordPressのほうが、直感的に使えると感じる担当者が多い傾向にあります。ただしMovable Typeも管理画面からの更新自体は可能で、更新しやすさは実際に触れてみて判断することをおすすめします。
Movable Typeの料金はトータルでいくらかかりますか?
ソフトウェア版の基本ライセンスは132,000円、年間メンテナンスは44,000円です(2026年4月1日改定、シックス・アパート株式会社公式価格表)。5年間の累計ではライセンス費用だけで308,000円になります。これに制作費・サーバー費用が別途加算されるため、見積もりの際は年間メンテナンス費用を含めた総額を必ず確認してください。
WordPressからMovable Typeへ(またはその逆へ)移行できますか?
CMS間のデータ移行は技術的に可能な場合もありますが、テンプレート構造やデータベース設計が異なるため、単純な引っ越しではなく作業工数がかかります。移行を前提に検討している場合は、制作会社に事前にデータ移行の可否と費用を確認しておくことをおすすめします。
Movable Typeのほうがセキュリティは強いのでしょうか?
一概には言えません。Movable Typeは2026年4月にも重大な脆弱性が公表されており、静的生成だから安全という説明は万能ではありません。オープンソースのWordPressは世界中の開発者の目に触れる分、問題の発見・修正が早いという指摘がある一方、利用者数の多さから狙われやすいという指摘もあります。どちらの仕組みが安全かよりも、パッチ適用やアップデートを継続的に行う運用体制があるかどうかのほうが実務上は重要です。
制作会社にMovable Typeを勧められましたが、断ってもいいですか?
断って問題ありません。ただし、なぜそのCMSを勧めているのか理由を確認してから判断することをおすすめします。「制作会社が使い慣れているから」という理由であれば、自社の要件(予算・運用体制・調達要件の有無)に照らして本当に必要かどうかを再検討する余地があります。
中小企業がCMSを選ぶとき、いちばん大事な判断基準は何ですか?
更新頻度・予算(初期費用とランニングコスト)・社内のIT担当者の有無、この3点を軸に検討することです。調達要件や監査要件がない限り、多くの中小企業には初期費用を抑えられるWordPressが合理的ですが、社内の運用体制次第では商用CMSの手厚いサポート体制が合う場合もあります。
まとめ
Movable Typeとは、シックス・アパートが提供する商用CMSで、静的生成を基本とした設計思想と、ライセンス本体+年間メンテナンスという二階建ての費用構造が特徴です。ここまでの内容を、以下のポイントに整理します。
- Movable TypeとWordPressは、ライセンス形態(商用か無償か)と生成方式(静的か動的か)の点で根本的に異なる
- 「国内シェア1位」は商用パッケージ型CMSというカテゴリ内の話であり、調達要件が明確に求められる組織でない限り、中小企業がこの理由だけで選ぶ根拠にはなりにくい
- Movable Typeの費用は「ライセンス本体+年間メンテナンス」の二階建てで、5年・10年単位の総額で比較する必要がある
- セキュリティは「静的だから安全」「オープンソースだから危険」といった単純な図式では判断できず、運用体制のほうが重要
- 更新頻度・予算・社内のIT担当者の有無を軸に、自社に合うCMSを判断することが重要
自社の場合はどちらのCMSが合うのか、費用感を含めて相談したい方は、オフィス上田のホームページ制作サービスについてからお気軽にお問い合わせください。制作後の運用面が不安な方は、オフィス上田の月額ITサポートサービスについてもあわせてご覧ください。
参考リンク
本文中では上記のほか、以下を出典として参照しています(URL非掲載・各社各機関の公式発表)。
- 富士キメラ総研『ソフトウェアビジネス新市場』2026年版
- W3Techs調査(2026年8月時点)
- JVN#66473735
- IPA(情報処理推進機構)注意喚起
