1. はじめに: リファラーとクエリパラメータのマーケティング的重要性
ウェブサイトを運営していると、どのような経路で訪問者がサイトにたどり着いたのか、また訪問者がサイトでどんな行動を取ったのかを知りたくなります。特にマーケティングの観点から見ると、これらの情報は非常に価値があります。
なぜリファラーは重要なのか?
- 効果測定: あるキャンペーンや広告がどれだけ効果的であったのかを知るために、リファラーを確認することでその広告からの訪問者数を知ることができます。
- 最適化: どのリンク元からの訪問者が最も多いか、あるいは少ないかを知ることで、マーケティング戦略を最適化する手助けとなります。
- パートナーシップ: どの外部サイトからのリンクが多くのトラフィックをもたらしているのかを知ることで、そのサイトとの連携や広告の取り組みを強化する方針を立てることができます。
なぜクエリパラメータは重要なのか?
- ユーザーの行動追跡: クエリパラメータを利用して、特定のキャンペーンや広告からの訪問者がサイト内でどんな行動を取ったのかを追跡することができます。
- カスタマイズ: 訪問者の興味や行動に基づいて、ウェブページの内容をカスタマイズすることができます。例えば、特定のキャンペーンコードをもとに特別な割引やオファーを表示することなど。
- 効果測定: 各キャンペーンや広告のパフォーマンスを測定するために、クエリパラメータを使ってそれぞれの結果を追跡することができます。
これらの情報を活用することで、マーケティング活動をさらに強化し、効果的な戦略を策定することが可能になります。今回は、これらの情報をどのように取得し、活用するかについて詳しく解説していきます。
2. リファラーって何?
リファラーとは、ウェブブラウザがあるウェブページから別のウェブページへ移動する際に、前に訪れたウェブページのURL情報を持ってくる仕組みのことを指します。簡単に言うと、「あなたが今いるページに来る前に、どのページにいたのか」という情報がリファラーです。
例えば、あなたがGoogleで何かを検索して、検索結果からあるウェブサイトをクリックした場合、そのウェブサイトには「この訪問者はGoogleから来た」というリファラー情報が伝わります。
マーケティングの観点からの利点:
リファラー情報を利用することで、ウェブサイトの訪問者がどのサイトやソーシャルメディア、検索エンジンから来たのかを知ることができます。これにより、最も効果的なトラフィックの源を特定したり、マーケティング戦略を調整したりすることが可能になります。
3. クエリパラメータって何?
クエリパラメータは、URLの末尾に付加されるキーと値のペアで、ウェブページに追加情報を提供するために使われます。形式としては「URL?キー1=値1&キー2=値2…」となります。
例えば、オンラインショップの商品ページで、特定のカテゴリーや価格帯で商品を絞り込む際に、クエリパラメータを利用して、その条件をURLに反映させることがよくあります。
マーケティングの観点からの利点:
クエリパラメータを活用することで、特定の広告キャンペーンやメールマーケティングからの訪問者を特定したり、ユーザーの行動や興味に基づいたカスタマイズされたコンテンツを表示するための情報を提供することができます。
リファラーとクエリパラメータの違い:
- リファラーは、前に訪れたページのURLを示す情報。
- クエリパラメータは、現在のページのURLに付加される、追加の情報を伝えるキーと値のペア。
リファラーは「どこから来たか」を知るための情報であり、クエリパラメータは「現在のページで何を知りたい、何を求めているか」を伝える情報です。
4.実践的な使用例:
ウェブサイトやランディングページにおいて、リファラーやクエリパラメータの情報を利用することで、さまざまなマーケティング活動やユーザーの行動分析をより詳細に行うことができます。以下はその具体的な使用例をいくつか示します。
キャンペーン効果の測定:
新製品のローンチやセールスプロモーションなど、特定のキャンペーンを実施する際、異なるマーケティングチャンネルごとに異なるクエリパラメータを付与することで、どのチャンネルからの流入が多いかを測定することができます。
CTAボタンごとの流入分析:
ランディングページに複数のCTAボタンがある場合、各ボタンに異なるクエリパラメータを付与することで、どのボタンが最もクリックされやすいのか、またはどのボタンを通じて最もコンバージョンが得られるのかを分析することができます。
シチュエーションの例: 新商品の紹介ページに「詳細を見る」「今すぐ購入」「レビューを読む」という3つのCTAボタンがあります。各ボタンのリンクには、cta=details
、cta=buy-now
、cta=reviews
という異なるクエリパラメータを追加し、アクセス解析ツールを利用して、各ボタンのクリック数やコンバージョンをトラッキングします。このデータを基に、最も効果的なCTAやユーザーの関心の傾向を把握します。
カスタマイズされたコンテンツの提供:
クエリパラメータを利用して、ユーザーの興味や過去の行動に基づいたカスタマイズされたコンテンツやオファーを表示することも可能です。例えば、特定の商品カテゴリに興味を示すユーザーに対して、そのカテゴリに関連する特別な割引コードや推薦商品を提示するなどのアプローチが考えられます。
5.セキュリティ上の考慮点:
ウェブサイトやランディングページでリファラーやクエリパラメータを使用する際には、いくつかのセキュリティリスクが存在します。これらのリスクを最小限に抑えるための対策や注意点を以下に示します。
情報の露出リスク:
クエリパラメータはURLの一部としてブラウザのアドレスバーに表示されるため、機密情報やプライベートな情報をこれを通じて送信することは避けるべきです。例えば、ユーザーのパスワードや個人情報、セッションIDなどをクエリパラメータに含めることはリスクが高いです。
クロスサイトスクリプティング (XSS) のリスク:
不正なスクリプトコードがクエリパラメータを通じて注入されるリスクがあります。この攻撃を防ぐためには、ウェブページに表示される前にすべての入力値を適切にエスケープ処理することが必要です。
リファラーポリシーの設定:
ブラウザは、デフォルトでユーザーがアクセスしたウェブページのリファラー情報を次に遷移するページに送信します。これにより、外部のサイトや広告主がユーザーの行動を追跡する可能性があります。リファラー情報の送信を制限するためには、Referrer-Policy
ヘッダーを適切に設定することが推奨されます。
確認とバリデーション:
クエリパラメータやリファラーから受け取った情報をウェブアプリケーションのロジックに使用する前に、それらの情報が正しいかどうかを検証することが重要です。不正な値や意図しない入力が処理されることを防ぐため、適切なバリデーションルールを実装することが必要です。
6. リファラーポリシーの設定:
はじめに:
リファラーポリシーは、ウェブページから別のページに遷移する際にブラウザが送信するリファラー情報の取り扱いを指定するものです。この情報は、訪問元のページのURLを示し、マーケティング分析や行動追跡などに使用されることが多いです。
ポリシーの種類とその説明:
- no-referrer: リファラー情報を一切送信しません。
- 例: A.comからB.comへ移動する際、B.comには何の情報も送られません。
- no-referrer-when-downgrade: HTTPSからHTTPへの遷移時にリファラー情報を送信しません。それ以外の場合はリファラーを送信します。
- 例: A.com (HTTPS) から B.com (HTTP) へ移動する際、B.comにはリファラーが送られません。
- same-origin: 同じオリジンのページへの遷移時のみリファラー情報を送信します。
- 例: A.com/page1からA.com/page2への遷移時にはリファラーが送られますが、A.comからB.comへの遷移時には送られません。
- strict-origin: HTTPSからHTTPへのダウングレード時以外に、オリジン情報のみをリファラーとして送信します。
- origin: オリジン情報のみをリファラーとして送信します。
- 例: A.com/page1からB.comへの遷移時、B.comには”A.com”のみが送られます。
- strict-origin-when-cross-origin: 同じオリジン内の遷移時には完全なリファラーを、他のオリジンへの遷移時にはオリジン情報のみを、HTTPSからHTTPへの遷移時にはリファラー情報を送信しません。
- unsafe-url: 完全なURLをリファラーとして送信します。
リファラーポリシーの設定方法:
HTMLの<head>
セクション内で、以下のメタタグを使用してポリシーを設定できます。
<meta name="referrer" content="no-referrer">
リファラーポリシーを適切に設定することで、ユーザーのプライバシーを守りつつ、必要な情報のみを外部に共有することができます。
7. まとめ:
ウェブサイト制作の際に考慮すべきセキュリティ上のポイントは多岐にわたります。以下はその主要なポイントを簡潔にまとめたものです。
- SSL/TLSの導入: 全てのウェブサイトでHTTPSを使用することで、データの暗号化と真正性を確保します。
- ソフトウェアの更新: CMSやプラグイン、ライブラリなど、使用しているソフトウェアは常に最新のセキュリティアップデートを適用してください。
- 強力なパスワードの使用: 難解なパスワードを使用し、定期的に更新することで、不正アクセスのリスクを低減します。
- セキュリティプラグインの使用: ウェブサイトのセキュリティを強化するためのプラグインやツールを活用し、攻撃からの防御を固めます。
- ユーザー入力の検証: SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング (XSS) のような攻撃を避けるため、ユーザーからの入力を常に検証・サニタイズします。
- リファラーポリシーの設定: ユーザーのプライバシーを守るため、適切なリファラーポリシーを設定し、外部に共有する情報をコントロールします。
これらのポイントを遵守し、定期的にセキュリティの健全性を確認・更新することで、ウェブサイトの安全性を確保できます。ウェブサイトのセキュリティは、訪問者の信頼を維持するための基本であり、常に最優先で考慮すべき点です。
8. Contact Form 7のショートコードの準備
Contact Form 7を使用して、リファラー情報やクエリパラメータを取得するためには、まずフォームの準備を行う必要があります。
- Contact Form 7のフォーム編集画面を開きます。
- フォームに以下の隠しフィールド(
hidden
フィールド)を追加します。
[hidden referer-url default:get]
[hidden campaign default:get]
[hidden product_id default:get]
[hidden source default:get]
これらの隠しフィールドは、ユーザーには表示されませんが、URLのクエリパラメータやリファラー情報としてデータが存在する場合、そのデータがフォーム送信時に一緒に送信されます。
例えば、以下のURLからアクセスした場合:
https://example.com/contact?campaign=spring_sale&product_id=12345&source=google
フォームが送信されると、各隠しフィールドには以下のように値がセットされ、それらの情報も一緒に送信されます:
referer-url
: 訪問前のページのURLcampaign
: spring_saleproduct_id
: 12345source
: google
コードの解説と具体例
以下のコードは、WordPressのテーマに含まれるfunctions.php
ファイルに追加してください。このコードは、WordPressのwp_get_referer()
関数を使用して、安全にリファラー情報を取得しています。
function getRefererPage( $form_tag ) {
if ( $form_tag['name'] == 'referer-url' ) {
$referer = wp_get_referer();
if ($referer) {
$form_tag['values'][] = esc_url($referer);
}
}
return $form_tag;
}
if ( !is_admin() ) {
add_filter( 'wpcf7_form_tag', 'getRefererPage' );
}
具体例として、以下のようなURLからアクセスした場合:
https://previouswebsite.com/from_this_page.html
このコードを使用すると、referer-url
フィールドにはhttps://previouswebsite.com/from_this_page.html
という値がセットされ、フォーム送信時にこの情報も一緒に送信されます。
参考サイト https://martinlea.com/how-to-catch-the-referer-page-with-contact-form-7/
この記事は、SEOを意識してChatGPTが書いた記事です。